Notionで変わる!効率UP術

Notionデータベース活用によるチームの申請・承認ワークフロー最適化

Tags: Notion, データベース, ワークフロー, 承認フロー, チーム効率化

Notionで実現する申請・承認ワークフローの効率化

チームで業務を進める上で、様々な申請や承認のプロセスは避けて通れません。経費申請、休暇申請、備品購入申請、情報公開申請など、その種類は多岐にわたります。これらのプロセスが、メール、チャット、あるいは紙ベースで個別に管理されていると、申請状況の追跡、承認者へのリマインド、過去履歴の検索、全体像の把握などが煩雑になり、チーム全体の生産性を低下させる要因となります。

Notionを活用することで、これらの申請・承認プロセスを一元管理し、効率的かつ透明性の高いワークフローを構築することが可能です。データベース機能を核に、申請内容の集約、ステータス管理、承認者への通知、関連情報との紐付けなどを自動化・可視化することで、ボトルネックを解消し、チームのワークフローを最適化できます。

この記事では、Notionデータベースを用いた申請・承認ワークフロー構築の具体的な方法と、チームで円滑に運用するためのポイントを解説します。

申請・承認ワークフロー構築の基本設計

Notionで申請・承認ワークフローを構築する際は、まず専用のデータベースを作成することから始めます。このデータベースが、すべての申請情報を集約し管理する中心となります。

データベースのプロパティ設計例

申請・承認データベースに必要な主なプロパティは以下の通りです。

ワークフローの構築と自動化

データベースを設計したら、これらのプロパティを活用してワークフローを構築します。

申請プロセスの標準化

テンプレート機能を利用することで、新しい申請を作成する際の入力項目やページ構成を標準化できます。申請の種類ごとにテンプレートを作成しておくと、申請者は必要な情報を漏れなく入力しやすくなります。テンプレートボタンを設置すれば、ワンクリックで新しい申請ページを生成できます。

ステータス管理とビューの活用

「現在のステータス」プロパティは、ワークフローの中核となります。カンバンボード形式のビューを作成すると、各ステータス列に申請アイテムが並び、視覚的に全体の状況を把握しやすくなります。

また、承認者ごとに「自分に割り当てられた申請中の項目」を表示するフィルタリングされたビューを作成したり、申請の種類ごとに集計を行うビューを作成したりすることで、情報の活用効率が高まります。

オートメーションによる通知とアクション喚起

Notionのオートメーション機能は、申請・承認ワークフローの効率化に非常に有効です。

これらの自動通知により、申請の見落としを防ぎ、承認プロセスを迅速化できます。

承認ルートの表現

単純な「申請→承認」だけでなく、複数段階の承認や条件分岐を含む複雑な承認ルートをNotionで表現するにはいくつかの方法があります。

  1. 複数承認者プロパティ: シンプルなケースでは、承認者プロパティを複数用意し、順番に担当者をアサインしていく方法。
  2. 承認履歴サブデータベース: より複雑なルートや履歴管理が必要な場合は、別途「承認履歴」のようなデータベースを作成し、申請データベースとリレーションで紐付けます。承認が必要なステップごとに履歴アイテムを作成し、ステータスや承認者を管理します。
  3. ステータス詳細化: ステータスプロパティを「一次承認中」「二次承認中」「最終承認」のように詳細化することで、現在の承認段階を示す方法。

どの方法を選択するかは、組織の承認プロセスの複雑さによります。

チームでの運用と定着化

ワークフローを構築するだけでなく、チームでスムーズに運用し定着させることが重要です。

まとめ

Notionデータベースを活用することで、これまで散在しがちだった社内申請・承認プロセスを一元管理し、効率的かつ透明性の高いワークフローを構築できます。データベース設計、ステータス管理、ビュー、オートメーション、そして適切な運用ルールの設定を通じて、申請状況の可視化、承認プロセスの迅速化、履歴管理の効率化を実現し、チーム全体の生産性向上に貢献します。

Notionの柔軟性を活かし、自社の申請・承認プロセスに最適な形でデータベースとワークフローを設計・改善していくことが、効率化を成功させる鍵となります。